Pure Silver Litz が公式で激安だったので買った話
ALO Audioの公式サイト ALO Audio DealsでPure Silver Litzが49$で買えます!!
(通常新品なら約30000円) 買うしかねぇ!!!
ちなみにアラスカからの出荷らしく総量が23$ほどかかるので、だいたい締めて8000円くらいで買えます!それでも激安!
しかも日本だと買いづらかった4.4mm 5極バランスも選択できるのでかなりアツい!!
それ以外にも以前に通常付属していたPure Litzが29$で買えます!
(僕は針金嫌いなので絶対に買いませんが...わざわざ針金部分だけ切り取って使ってましたし)
ただし、最新のsmokeはDealsには出ていません。いわゆる旧モデルのケーブル売りつくしって話でしょう。ちなみにイヤホン本体はそこまで安くないですね。
ちなみに、Dealsなのでディスカウントが入ってますが、届いた感じ全く商品そのものに不備はなかったので安心しました。
個人的にケーブルについては結構深淵を感じています。ここまで来るとプラシーボなのではって思いますし、違いが体感できるほどの高価なケーブルってもはやイヤホン本体を買ったほうが違いがでるのではって思うのであんまり深入りしないつもりです。
なのであくまで感想程度にとどめますと、Pure Silver Litzは低音域の明瞭さ量感が良いですね。Andromedaの質の良い上品な低音が明瞭感と際立った形になってロックやクラシックの沈み込みが気持ちよく感じられるような気がします!
本質的に音楽を変えるものではないですが、針金なしShure掛けで音楽が聞けるのはやっぱり良いですね。
あと、見た目に反してかなり取り回しの良いケーブルでプラグ部分も作りが良くて満足しています。
Campfire Audio Andromeda CK になんでたどり着いたかって話
前回更新から幾分時間が経ちました。
これまでの間に僕はバイト代をつぎ込み、あらゆるポータブルオーディオ製品を買い続けました。
Andromeda CKはその一つであり、最も高額なものです。
価格は...この記事を見てくださっている方ならよくご存知だと思います。
Campfire Audio Andromeda CK 125000円(2019/8/9現在)
Campfire Audio バランスドアーマチュア型イヤホン ANDROMEDA CAM-4808
- 出版社/メーカー: キャンプファイヤーオーディオ(Campfire Audio)
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
まー高いですよね、常識的な範疇で考えて
とはいえ結局僕は買ってしまっているわけでして、それだけの魅力と価値を感じたわけです。俗に言う"沼"にハマっている状態ですね。ちょっと経緯を説明をして、僕としての中での整理をしてみようといったところで記事を書かせていただきます。
なんでハイエンドクラスに手が出てしまったのか
理由は結構単純です。e-earphoneさんで試聴をしてしまったからです。5月の当時、僕の愛好するThe Beach Boys や The Beatles、凛として時雨を気持ちよく聴くことができるイヤホンを探していました。 3万円クラスは買っていて(E5000とか)品がよくて合う曲には十分に合うんですが、上記の3つのバンドの魅力は十分には引き出せていないように思えたんですね。足りないポイントは以下でした。
- 高音域の伸び
- くっきりした低音域
- 解像度の高さ
- これらが独立していて歪みが少ないこと
です。
特に高音の伸びと低音の明瞭さが鍵で、楽曲のここをしっかり抜けて聞こえるようになって欲しくて探していたわけです。
手が届きそうな3万円クラスではこれがなかなか難しい。特に高音の綺羅びやかさまでを表現できるものが少なかったと記憶しています。買っていたのが音の傾向がかまぼこ型、つまり中音域の厚みや解像度で勝負するCampfire Audio Novaや、全体的な雰囲気と響きを重視したE5000という若干のクセがあるもので、要求すべてを満たすことが難しいイヤホン達でした。
高音域にフォーカスされたイヤホンを探している間に(final Hevenとかも検討してました)
「なーんか高いやつ恐れ多いけど聴いてみよー」って思ってしまったんです。
もちろん買うつもりなんて毛頭なくて、どれだけ違うのかなーって気になっただけなんですよ。
まあ、それが運の尽き。
デザインがもともと好みだったNovaと同じAndromeda を聴いて、一発ノックアウト。
口座残高確認して、しばらく悩んで、勇気を出して購入、まいどありって感じでした。
(何回もおめー馬鹿かよ、彼女できたらデートも行けなくなるぞって自分に言い聞かせました。まぁ、でも、いい音と彼女どちらを選ぶかっていったら、こうなりますよね。)
The Beach Boys - California Girls を聴いて、太陽に照らされた波の引き際の煌めきをこの令和初の夏にひしひしと感じているこの頃です。
ちょっとディープなイヤーピースの話
イヤーピース(通称:イヤピ)の話って何?
みなさん、普段どんなイヤホンを使っていますか?
Apple純正イヤホンとか、カナル型とか色々ありますよね。世の中に存在するいわゆるカナル型イヤホンの先っちょ部分についてるシリコンのゴムみたいなやつ、あれがイヤーピースです。よく無くすアレ。
実はアレ、かなり音楽を聞く上で重要なファクターなんです。その解説をしようと思います。
どんな役割なのか
・遮音
音楽を聴く上で重要なのは音を流すことだけじゃあないんですね。外の音を遮ることが重要です。想像すればわかるんですけど、学校の講義中にどれだけ先生が声出して説明をしてても前の席のやつとかがうるさいと内容が頭に入ってきませんよね。周りの音によって自分が聴きたい音の情報が制限されてしまうんです。イヤホンで音楽を聴くときに周りの音をある程度はシャットアウトする必要があります。イヤピはそのための役割の一端を担っているんですね。
・耳の穴とイヤホンのフィット
イヤピがついてるイヤホンの煙突みたいな部分のことを「ステム」といいます。基本的に世の中で売られているイヤホンは大量生産かつ量産品なので、ステムを個人の耳の穴に合わせては作ってくれません。ですから、必然的に自身の耳の穴にフィットするようにイヤーピースを使って調整する必要があるわけです。しかも、イヤホンのフィット感はそのまま遮音性とも繋がってきます。装着感の向上はストレス軽減にも繋がります。(筆者の経験的に)(個人の感想です)
大部分としては以上の2つが挙げられます。ただし、これだけではディープなイヤピの世界とは到底言えません。もっと深い話をします。
ディープな話
何がディープなのか、それは音質への関わり方が、です。しかも、イヤーピースの材質、付け方、サイズ、固さなどあらゆるファクターで音が変化します。(正直ココらへんから胡散臭い話ではある)
なんで変わってくるのかって話なんですけど、それは音の減衰にかなりコアに関わってくるからです。基本的に音は波です。(厳密には無数の異なる正弦波の重ね合わせ)ですから、良い音で聴くためにはステムから音の波が出力されてから鼓膜に届くまでにできる限り音の減衰を少なくする必要があるわけです。もちろん、メーカーの方々が減衰を考えた上での良い音作っているはずなのですが、想定の範囲に収まるようにイヤーピースで調整する必要があると思います。ですが、正直鼓膜に伝わるまでの耳の穴の中の減衰はどうしようもないでしょう。人間にはできることとできないことがあります。なので、なんとか人間で試行錯誤が可能なイヤーピースを考えよう、となるわけです。
・イヤーピースの素材について
主に二種類あり、一般的に良く用いられるのが「シリコン」もう一つが「ウレタン系」です。ウレタン系はざっくりいうと、耳栓的な一回潰して元に戻るような素材を使うイヤーピースです。この素材の違いが音にかなりの変化を与えます。
1つ目:遮音性の違い
考えてみれば分かりますけど、耳栓のほうが明らかに遮音性高いですよね、以上です。これ、ウレタン系イヤピが使われる理由の多くだと思います。すんごい静かになります。耳栓つけてる感じ。
2つ目:フィット感の違い
シリコンのフィット感とウレタン系のフィット感はかなり違います、人にもよりますけど、ウレタン系のフィット感は耳の穴をしっかりと埋める感じで安定感抜群です。シリコンは若干くにくにするので、キチンの耳合わせないとフィットしにくい印象です。フィット感はそのまま音の聞こえ方にも関わってくる上、装着の上でのストレスにも関わるので重要なポイントです。
3つ目:音の違い
シリコンは全体的に切れのある音で、固さにもよりますが、高音の減衰が少ないです。ウレタンは明らかに音がこもり、高音の減衰が激しいです。これは素材の柔らかさに依存しているのではないかと考えています。ウレタン系は衝撃の吸収をしやすいはずなので、(ウレタンは防音材に用いられるくらい)波の振動を吸収してしまい跳ね返すことをあまりしない、それ故全体的に音の減衰が起こる上に音の反射が起こりにくくなっているのだと思います。高音の煌めきの薄れはここのあたりが原因なのではないかと思っています。低音は減衰こそするので音の輪郭が失われそうですが、高音の減衰のほうが感覚として印象強いので、相対的によく聞こえるようになる気がします。
(個人の見解で、高校レベルの物理程度しか理解できていないのでご了承ください)
また、シリコンのほうが、音の響き方や音の減衰が少なく感じられると思います。
シリコンにも固いものや柔らかいモノがありますが固いモノのほうが、音の減衰は少なく感じます。ただし、ここも一長一短でして、音の減衰が少なすぎるとイヤホンの特性によっては明らかに音が刺さる様になります。聴き疲れしやすくなりますね。AZLAのSednaを使いましたが、固くてイヤピの出口が広いせいか明らかに 体感の音の圧が上がって聴き疲れが増しました。前回レビューしたNOVAですが、1時間も持たずにダウンしました。後、固いイヤピはフィット感が微妙です。柔軟性がないのに耳を無理やり広げられる感覚でイヤホンの形状によっては長時間の装着は厳しくなると思います。また、音の出口の穴の大きさにも注目する必要があります。小さいものは若干高音を抑えて、低音が少し出るようになる印象で、大きいものはイヤホンから出る音そのままみたいな印象です。聴き疲れしそうなら小さめのを、ダイレクトに聴きたいなら大きいものをチョイスしましょう。
総括
総括としましたは、イヤーピースはもイヤホンのステムの長さ、音の特性、装着感でイヤピを変更する必要があるわけですね。シリコンの固さ、音の出口の穴の大きさ、素材それぞれの特性を考えて自分にあったイヤーピースを見つけることが重要です。以上若干ディープなイヤーピースの話でした
Final E5000のレビューの話
かなり前から長い期間かけて聴いてきたE5000のレビューをそろそろするかって話
そもそも今頃感の強いE5000のレビュー。
有名所のレビューも多いし、別にいいかなーなんて思ってたんですけど、
ちょくちょくE4000のほうが良いんじゃない?って声が多くて疑問があったのできちんとレビューしようと思ったのがきっかけ。
どっちが良いって話じゃあないんですが、E5000の良さを正しく伝える必要があるなぁと思ったんですよね。
スペックとか置いといて何が良いの?
この話はまずしておこうかなと。ざっくりいうと、曲の雰囲気が良い。
曲の雰囲気って音楽で結構意識しづらいんですよね。ここのドラムしっかり聞こえる、ギターの鳴り方が良い、ボーカルが通る、高音の抜けが良いっていうのはあくまでイヤホンから聴く側の都合で、ある意味わかりやすいイヤホンの特徴なんですね。
単純にそれぞれの特徴を切り出すとそこまでって感じじゃあないんですよね、E5000。それぞれの相互作用で曲の雰囲気を感じられるイヤホンになっていると思います。モニターライクじゃあないんですけどね、これ。
多分、これは狙ってこの音にしてるんだと思います。E4000を作った final が、その上のモデルとして30000円という価格で出したのは意味があると思います。
まとめとして、E5000は曲の雰囲気がとてもいい。
スモーキーで少しウォームな空気感と曲の芯をぐっと押し出す感じが抜けて良いと思います。間接照明で薄暗く光る夜の部屋のような響いて吸い込まれていくような音です。ダイナミック型という今までBAしか聴いたことのない僕にとっては印象的な音でした。
スペックとかデータとかデザインとか
筺体:ステンレス
ドライバー:ダイナミック
インピーダンス:14Ω
重量:24g
###公式ダイレクトショップ参照:E5000 商品詳細|final DIRECT SHOP
そこまで注意するところはありませんね。インピーダンスはちょろっと重要です。E5000は鳴らすには駆動力を必要とします。
例えば、携帯で普段音楽を聴くときに使用している音量では聞こえず、普通ならうるさすぎるくらいまで上げる必要があります。
DAPなら普通にあげられる音量のレベルですが、携帯の機種によってはパワー不足かもしれません。試聴をおすすめします。
デザインは上のような形。シンプルで結構好みですね。重さも程よく、そのままつけたときには少し垂れるくらいには重さと長さがありますね。そのまま付けるとタッチノイズが気になります。shure掛けなら気にならないくらいですかね。
コードは取り回しもよく、シルバーコートの厳つい見た目と比べると結構柔らかめ。イヤホン・ケーブルどちらも装着にあたって違和感はないです。装着感は良好です。イヤモニっぽい作りでないところから遮音性は高くないですね。音漏れは気になりませんが、外の音で肝心の音楽がよく聞こえないことはあります。電車とかでつかうのは無理そうですね。
デザイン全体として尖っているところもなく、シンプルにまとまっていて好印象です。個人的にはデザインは尖っている方が好きなのですが、これはこれでいいですね。また、使うことも考えて設計されているところも良いです。音は良いけど装着感とかケーブルの取り回しが良くない、とか残念すぎますからね、本当に。
音の特徴
散々語っといて今更なんだって話ですが、一つ一つ特徴を述べていこうと思います。良い点悪い点を述べるのが商品への真摯な態度だと思うので。
良い点から。
先程も述べたように、楽曲の雰囲気を表現するのがうまい。これは特徴的な響きから来ていると思います。特殊な機構を取り入れているのが理由らしい。ココらへんは技術的な内容みたいなので割愛。詳しくは本家のサイトに軽い解説があります。
下のリンクからどうぞ。
###E5000 商品詳細|final DIRECT SHOP
あんまりこういったダイナミックを聴かないので驚いたっていうのが素直な感想ですね。Lo-fi HiphopとかLo-fi beatsとかを聴くのが最近のマイブームですが、ドンピシャ。けだるい雰囲気にウォームな空気感がマッチします。グルーブとかを感じる楽曲とかーなり良い相性ですね。
個人的マッチソング
Cigarette After Sex - K.
ギターの厚みのある響きと絶妙に輪郭がぼやけたウォームなボーカルとのマッチが蝋燭の明かりを彷彿とさせてくれます。雰囲気の再現度完璧すぎます。
女王蜂 - 金星
EDM系の打ち込みの部分の安定感と中音域のボーカルとのマッチングが心地よい感触です。グルーヴを肌で感じることができる、そんな音です。
・悪い点
良くも悪くも、音域の主張はない。この曲のこの部分の高音の伸びを表現して欲しい!とか、ここの低音の細かいところを...!とかは正直体感できないですかね。特に高音域。低音域は響きがDAなのでカバーしてくれる面があります。音域の主張が結構音を聞くときに印象に残る部分なのが性の僕ですので、ここらへんは最初気になりましたね。でも、後述しますがE5000にとって重要な性質なんですね、これ。
高音域・中音域・低音域についての話
イヤホンレビューってやっぱり高音が出るか、中音域の主張がとか、低音の量感とか質とか色々喋りたくなるんですよね。他のレビュー見ればわかりますけど、どこでもそうです。で、E5000のそれぞれはどうなのかって話を一応します。一応。
・高音域について
正直遠い。シンバルが聞こえないって意見がありますけど本当にそうです。曲云々ではなくて聞こえない場合があります。一応、微かには鳴ってます。
これは正直鳴ってほしいところなんですけど、鳴らしたらダメなんですよね、多分。これ結構ミソだと思うんですけど、高音を鳴らせないわけじゃないんですよ。E4000聞けば分かります。調整次第で鳴らせるはずです。でも、鳴らしてないのは何故かって言うと雰囲気の表現が崩れるからだと思うんですね。量感のあって響きの芯を伝えるってことと、良い音で聴ける高音域をしっかり届けるっていうのはかなり難しいと思うんです。少なくとも30000円という価格帯でできることではない。DA型のイヤホンの価格を見ればわかりますよね。学生の感覚だとDA一発とかハイブリッドとか値段が正直正気とは思えない。(JVCのWOOD FW10000とか、SonyのIER-Z1Rとか)安い中華のドンシャリ系イヤホンとか聞けば分かりますが、音圧が厳しすぎて音楽より主張が強い音が出るんですよね。リスニング向けだと割り切っても厳しいレベルの。だから、あえて抑えて空気感を優先して作られていると思うんです。高音域は厳しいってのは変わりませんけど、女性ボーカル自体は楽しめますね。女性ボーカルの細く緻密な表現を崩さず楽器の響きとマッチします。線の細い系のボーカルだと少し埋もれるかもしれません。
・中音域・低音域について
ココらへんは特に文句なし。解像度がもうちょい高いとなお良いですが、必要十分でしょう。(追記:30000円代ならかなり高レベル。最近使っているAndromedaと比べていたので比較として適切じゃなかった。)
中音域の若干ローよりの音域は結構DAと相性いいですね。響きまでちゃんと感じることができます。中音域から低音域に掛けての音のチューニングが良いですね。高音域をあえて抑えることで中音域低音域が作る曲の空気感、雰囲気をうまく表現できていると思います。高音域は添えるだけ。スパイス的な何かですね。
・色々な人のレビューをみて思ったこと
空間表現が良い。
って良く言われますけど個人的には分かりづらい。響きが立体的ってことだと無理やり解釈してます。生楽器の音の響きがしっかり感じられるイヤホンですね。そこは同意。
玄人向け、値段が高い云々。
あながち間違ってないが、30000円をイヤホンに興味を持つ時点で手遅れ。玄人一歩手前、若干闇落ちしているので、価格設定、音の作りともにターゲット自体は間違ってない。ただ、ミドルクラス激戦区に挑戦的なイヤホンを出してきたなって言うのは同意。普通、E4000の傾向のイヤホン出すよねって思う。そこはこだわり何だと信じたいし、個人的にはこの傾向のイヤホンをこの価格帯で出してくれたことは嬉しい。いろんな人はいるけど、BA好きだからこの価格帯じゃなかったら一生DA型を聴くことはなかったかもしれないと思う、感謝している。
長くなったけどまとめ
音の強調が少なくて音楽の空気感をしっかり感じられるそんなイヤホン。音域のバランスが良く、聴き疲れしにくい質の良いサウンドを届けてくれます。
じっくり夜の自室で聴いて欲しいですね。
Campfire Audio NOVA レビューがあまりにも少なすぎたので書く
どうもれいたです
題名の通りあまりにも、あまりにも Campfire Audio NOVA のレビューが少なかったので書きます
むしろ、この記事を書くためにこのブログを開設しました
多分この記事をご覧になっている方の多くは同じく同社の 新品のORION CKを買うか、中古で少し高いが上位モデルっぽい NOVA を買うか迷ってレビューを探していた、なんて方ではないでしょうか?
僕はそういうクチでした
ORIONは個人ブログから大手レビューサイトまで大量にテキストが出てくるのに、 NOVAだけ出てこない、状況に憤慨していました
僕はいろいろ調べた結果 NOVA を購入しレビューに至るわけです
以上前置き、以下レビューです
まずはスペックから
ドライバー | バランスドアーマチュア型(BA型) |
ドライバー構成 | 2 ドライバー |
周波数特性 | 10Hz - 19kHz |
感度 | 114 dB(at 1V, 1 KHz) |
インピーダンス | 22Ω(at 1kHz) |
ケーブル長 | 約120cm |
イヤホン端子 | ベリリウム銅加工されたMMCX端子 |
入力端子 | 3.5mm ミニ端子 |
だ、そうです
こんなもんなんですねって感じでインプレッションに行きます
見た目は完璧でした。ドストレート、タイプでした。一目ぼれ。
形がごつごつしてるので耳に合わないと思われがちですが全然そんなことなく、大体の人は大丈夫な気がします。保証はしませんけど。
見た目の割りに軽く、付けてて重いから疲れたりということはほとんどないですね。
ノズルは結構太め、長さは短いです。イヤーピースはきちんと選ぶことをお勧めします。僕はクリスタルチップスのMサイズを使ってます。
通常のシリコン系のイヤーピースだと遮音性は微妙ですね。普通のカナル型のイヤホン以上、IEMっぽい形のカナル型イヤホン以下って感覚です。
(追記)
現在SpinfitのCp145で運用してます。結局シリコンのほうが高音の減衰が少なくて見通しが良いんですよね。装着感は慣れれば問題なし
音量はかなり簡単に取れます。小さい音量で大きく鳴ります。
(final E5000も使用しているのですが雲泥の差です。二分の一以下の音量で十分鳴ります。E5000が鳴りにく過ぎるだけでは....?)
見た目等々はこんな感じですかね、次はいよいよ音についてです。
プレイヤー:FiiO X1 2nd
聞く曲:Sounds of Silence サイモンアンドガーファンクル
・これヤバくないか.....?
まず、耳元で囁かれるように感じるボーカルの近さに感動した。本当に感動した、鳥肌が立ったレベル。中音域から高音域にかけてのボーカルの表現力の高さ、伸びやかさが気持ち良い。
解像度も半端なく、耳を澄ませると今まで聞こえなかった音が確かにいる。見えなかったものが見通せるようになり、しかも細かい線までなぞれるようになった感覚。
だが、モニターライクではないことには注意してほしい、高解像度を持つからこそ特徴的な中音域の量感のある透明なサウンドがより気持ちよく感じられる。
とても細かく明瞭な音、だけれど写実的ではない、はるか遠くの澄み切った銀河の煌めきを感じるサウンド。
ボーカルの近さ、中音域の厚さと高解像度。このイヤホンの音の魅力の真髄であると思う。
・魅力はボーカルだけではない
ギター、ピアノ、ハーモニカの音の響き、透明感、量感完璧です。弦の震えがありありと想像できるほどに細かい震えまで聞き取ることができます。ハーモニカに関しては筆舌できるものではない、一生ものの体験です。
ハーモニカの独特の空気の振動を直で聞いたときの感覚を久しぶりに思い出せました。
楽器単体の響きの厚さ、繊細さはBA2基のおかげのような気がします。
ボーカルに驚き、楽器の鳴りにも驚かされる、二度おいしい。そんな感じです。
ちなみに Bob Dylan Blow'in in the wind のハーモニカは本当に感動しました。
・注意するべき点
一つ目:ずっと触れてこなかった低音について
ダイナミック型ドライバのような響く低音はでません。低音の迫力に感動するってことはないと思います
低音の質はかなりいい感じだと思います。ちゃんとぽわぽわせずキレのある締まりのある低音がちゃんと聞こえてきます。
ですが、ぞわぞわするような響きを感じるかというとそうではない、といった感じですかね。
必要量は出ています!そこは勘違いしないでくださいね!
ですから、ロック系の低音が特徴的な楽曲であったり、EDM曲だとあっさりしすぎて拍子抜けしちゃうかもですね。
二つ目:苦手な楽曲について
このイヤホンが苦手なタイプの楽曲を聞くと、ギターやボーカルは十分に楽しむことができると思いますが、楽曲全体として満足して聴けるか、というと人を選ぶと思います。
聞こえ方としては平面的なサウンドのように感じてしまいますね。
中音域は確かに前に出ているんですけど他の音とせめぎあってしまって前に出ている印象が薄れてしまいます。その上、中音域以外が目立たないので音の近さ、臨場感が薄れたサウンドに聞こえてしまっている印象です。壁一つ向こう側の音といった感覚でしょうか。
こればっかりは楽曲のミックスの加減もあるかもしれません。
例えばこれ
とらドラ!ED曲のオレンジ
ちゃんと裏でなっている音が細かく綺麗に聞こえるんですが、ボーカルが埋まってしまっているような聞こえ方になってしまうんですね。
このイヤホン基本的に女性ボーカルの楽曲は気持ちよく聞けるんですけど、その反面、若干面喰らいましたね
・バンド楽曲はどうか
Gorillaz Feel good inc
割と悪くない。低音が微妙的なことをさっき言いましたがこの曲に関してはかなり気持ち良い。ドラムのキレをありありと感じられます。(あくまでキレのいい低音が気持ちよいだけで響きとしては出し切れていません)
楽器同士の音がちゃんと心地よく混ざり合っていて気持ちよく聞くことができます。
www.youtube.com昔聞いた曲ですが、聞きなおしてみるとかなり感動。
もともと高いトーンのボーカルがかなり近く綺麗に聞こえる。ギターの細かい昔聞こえなかった音を聞き取ることができます。途中のポコポコ音が個人的にハマった。
エレキギターが伸びやかですんごい満足。ラストサビ前のギター気持ち良すぎる。
(昔PSPにCDから取り込んだ音源をぶっこんでスピーカーで聞いてたので違いに絶句)
色々聞いてみましたがバンドによりけりって気がします。
RADWIMPS はアップテンポ、バラード系問わず楽しく聞けましたし、満足でした。
凛として時雨はところどころ気持ちよく聞けるがどこか籠った印象。抜けてほしい音が抜けて聞こえないもどかしさがある。
The Beach Boys はベストマッチかもしれない。素朴なギター、美しいボーカル&コーラス...etc どれをとっても完璧。
1950~80年代のバンドはどれもかなりいい感じで聞けましたね。
ジャズはかなり気持ちよく聞けますね、クラシックは少し苦手かもしれない。
クラシックは平面的に聞こえてしまう。
聞く音楽によってかなり印象が変わってくるイヤホンであることは間違いないです。
まぁBA型イヤホンなのでそのあたりはご理解くださいって感じですかね。
まとめ
2BAイヤホンだけあって音の厚みや細部まで音をしっかりならせるイヤホンになっていると思います。
ボーカルと楽器の響きは感動する。迫力のある低音は期待してはいけません。
BA型ドライバ。どうしても苦手な楽曲は存在してしまいます。そこだけはしょうがない。
良いイヤホンであることは間違いないです!
こんな感じ!
ではまた!!