僕的な雑記的な

趣味とか勉強とか色々

ちょっとディープなイヤーピースの話

イヤーピース(通称:イヤピ)の話って何?

みなさん、普段どんなイヤホンを使っていますか?

Apple純正イヤホンとか、カナル型とか色々ありますよね。世の中に存在するいわゆるカナル型イヤホンの先っちょ部分についてるシリコンのゴムみたいなやつ、あれがイヤーピースです。よく無くすアレ。

実はアレ、かなり音楽を聞く上で重要なファクターなんです。その解説をしようと思います。

 

f:id:leita666:20190622144439j:plain

こういうの

どんな役割なのか

遮音

音楽を聴く上で重要なのは音を流すことだけじゃあないんですね。外の音を遮ることが重要です。想像すればわかるんですけど、学校の講義中にどれだけ先生が声出して説明をしてても前の席のやつとかがうるさいと内容が頭に入ってきませんよね。周りの音によって自分が聴きたい音の情報が制限されてしまうんです。イヤホンで音楽を聴くときに周りの音をある程度はシャットアウトする必要があります。イヤピはそのための役割の一端を担っているんですね。

f:id:leita666:20190622145745p:plain

うるさい

 

 

耳の穴とイヤホンのフィット

イヤピがついてるイヤホンの煙突みたいな部分のことを「ステム」といいます。基本的に世の中で売られているイヤホンは大量生産かつ量産品なので、ステムを個人の耳の穴に合わせては作ってくれません。ですから、必然的に自身の耳の穴にフィットするようにイヤーピースを使って調整する必要があるわけです。しかも、イヤホンのフィット感はそのまま遮音性とも繋がってきます。装着感の向上はストレス軽減にも繋がります。(筆者の経験的に)(個人の感想です)

 

大部分としては以上の2つが挙げられます。ただし、これだけではディープなイヤピの世界とは到底言えません。もっと深い話をします。

 

ディープな話

何がディープなのか、それは音質への関わり方が、です。しかも、イヤーピースの材質、付け方、サイズ、固さなどあらゆるファクターで音が変化します。(正直ココらへんから胡散臭い話ではある)

なんで変わってくるのかって話なんですけど、それは音の減衰にかなりコアに関わってくるからです。基本的に音は波です。(厳密には無数の異なる正弦波の重ね合わせ)ですから、良い音で聴くためにはステムから音の波が出力されてから鼓膜に届くまでにできる限り音の減衰を少なくする必要があるわけです。もちろん、メーカーの方々が減衰を考えた上での良い音作っているはずなのですが、想定の範囲に収まるようにイヤーピースで調整する必要があると思います。ですが、正直鼓膜に伝わるまでの耳の穴の中の減衰はどうしようもないでしょう。人間にはできることとできないことがあります。なので、なんとか人間で試行錯誤が可能なイヤーピースを考えよう、となるわけです。

 

・イヤーピースの素材について

主に二種類あり、一般的に良く用いられるのが「シリコン」もう一つが「ウレタン系」です。ウレタン系はざっくりいうと、耳栓的な一回潰して元に戻るような素材を使うイヤーピースです。この素材の違いが音にかなりの変化を与えます。

 

1つ目:遮音性の違い

考えてみれば分かりますけど、耳栓のほうが明らかに遮音性高いですよね、以上です。これ、ウレタン系イヤピが使われる理由の多くだと思います。すんごい静かになります。耳栓つけてる感じ。

 

2つ目:フィット感の違い

シリコンのフィット感とウレタン系のフィット感はかなり違います、人にもよりますけど、ウレタン系のフィット感は耳の穴をしっかりと埋める感じで安定感抜群です。シリコンは若干くにくにするので、キチンの耳合わせないとフィットしにくい印象です。フィット感はそのまま音の聞こえ方にも関わってくる上、装着の上でのストレスにも関わるので重要なポイントです。

 

3つ目:音の違い

シリコンは全体的に切れのある音で、固さにもよりますが、高音の減衰が少ないです。ウレタンは明らかに音がこもり、高音の減衰が激しいです。これは素材の柔らかさに依存しているのではないかと考えています。ウレタン系は衝撃の吸収をしやすいはずなので、(ウレタンは防音材に用いられるくらい)波の振動を吸収してしまい跳ね返すことをあまりしない、それ故全体的に音の減衰が起こる上に音の反射が起こりにくくなっているのだと思います。高音の煌めきの薄れはここのあたりが原因なのではないかと思っています。低音は減衰こそするので音の輪郭が失われそうですが、高音の減衰のほうが感覚として印象強いので、相対的によく聞こえるようになる気がします。

(個人の見解で、高校レベルの物理程度しか理解できていないのでご了承ください)

 

 また、シリコンのほうが、音の響き方や音の減衰が少なく感じられると思います。

シリコンにも固いものや柔らかいモノがありますが固いモノのほうが、音の減衰は少なく感じます。ただし、ここも一長一短でして、音の減衰が少なすぎるとイヤホンの特性によっては明らかに音が刺さる様になります。聴き疲れしやすくなりますね。AZLAのSednaを使いましたが、固くてイヤピの出口が広いせいか明らかに 体感の音の圧が上がって聴き疲れが増しました。前回レビューしたNOVAですが、1時間も持たずにダウンしました。後、固いイヤピはフィット感が微妙です。柔軟性がないのに耳を無理やり広げられる感覚でイヤホンの形状によっては長時間の装着は厳しくなると思います。また、音の出口の穴の大きさにも注目する必要があります。小さいものは若干高音を抑えて、低音が少し出るようになる印象で、大きいものはイヤホンから出る音そのままみたいな印象です。聴き疲れしそうなら小さめのを、ダイレクトに聴きたいなら大きいものをチョイスしましょう。

 

総括

総括としましたは、イヤーピースはもイヤホンのステムの長さ、音の特性、装着感でイヤピを変更する必要があるわけですね。シリコンの固さ、音の出口の穴の大きさ、素材それぞれの特性を考えて自分にあったイヤーピースを見つけることが重要です。以上若干ディープなイヤーピースの話でした